まるくくらす

日々の暮らしを少しでも気分良く過ごすために考えていることとか・・・

LO(ライフオーガナイザー)的お仕事ルール

平日は所謂、会社の歯車としてお仕事させていただいています。
LOの仕事ではなく、まぁ一般的なお仕事です。
今までも色々とお仕事させていただきましたが、大会社でお仕事させてもらうようになってからは特に、「なぜなぜを繰り返す」というルールがあります。

これは、PDCA(plan-do-check-act)の一つとなっていて、改善すべき事に対して、
自分の立場ではなく、作業工程に対して行うものです。

個人的観点で言うなら、大きい会社は個々の仕事役割が明確にしやすいので、有効な方法だと思うんです。
小さい会社でも、絶対ではないけれど、有効な手段だとは思います。
「有効な方法」と「有効な手段」は少し意味合いが違います。

 

「方法」はやり方だから、誰がやっても大丈夫ってことになるけれど、「手段」は具体的方法だから、個人差があるんですよ。
誰がやっても同じ手順を踏んで同じ結果を出すということだし、個人差はあるけれど、同じ結果になる。では大きな違いです。

小さい会社が「方法」では大きな会社に勝てない。
だから「手段」を講じるわけです。

そして、「なぜなぜ」方法は途中の問題を掘り下げた時に、方向を間違うとやった意味がなくなります。

結果として、「なぜなぜ」をやったという実績だけが残る。

「なぜなぜ」はきちんと「なぜ」を把握できてこそのモノ。
なので、「大手がやってるから」といって、導入するものではないと思うのです。

問題が「ドコ」か分からなくなって、迷路に迷う。
道が違う事に気づくと、「誰」が間違ったかの犯人探しになってしまいます。
「なぜ」が「誰」に取って代わるわけがないんです。
だから、危険なコトでもあるわけです。

チェックは多い方が、人的ミスは減らすことが出来ますが、全く無くなるなんてことはありません。
人為的ミスを調べるのではなく、その背景を知るための手段だという認識が必要です。

たとえば、「チェックリスト」をチェックする人が間違った場合・・・

「誰」のチェックリストが間違っていたのか・・はまぁいいのです。
でも、間違った時のその人を取り巻く環境を知るための道しるべと言う意味です。
・チェック時間が、就業間際のあわただしい時間だった。
・その人はその作業が初めてだった。
・いつもの倍の数をチェックしなくてはいけなかった。
もし、これがその時の環境条件だったとしたら、どのように問題点を洗い出して、改善していくか。
そこが「なぜなぜ」ということです。

放置して繰り返さないための改善提案です。
「Aさんが間違ったから、今度は正確なBさんに」ではなく、Aさんがいた環境を洗い出せば、今度は別の人がその作業を行っても、スムーズに行く筈です。

本来の使い方はこうでないと、人間のミスをつつくだけになってしまいます。

原因としては、「人」ではなく「背景」。
その結果を生みだした「背景」を知ることで、違う結果を生み出せる。
もちろん、生み出せるだろうという予想も必要なことです。

これが本来の原因追究。
その手段は「なぜなぜ」だけじゃない。
自分でも、手段というかルールを作っておくと仕事をするときに楽になると思います。

自分が仕事を簡潔に完結する場合に、この手順、この方法、この手段を行う。
確認作業が楽になる。
最初の依頼を網羅出来る。
作業内容を自分自身で明確にする。
色々と、自分の仕事の中で使えるように考えること。

それが、第一歩なのです。