LO的 「お笑い」芸について、ちょっとだけ真面目になって考えてみた。
ライフオーガナイザー Kuraです。
このブログでこの話題をするのは初めてなのですが、訳あって、名古屋のとある家の片づけをボランティアで行っています。
昨年からお邪魔していて、家主さんと一緒に家の周りから片づけています。
二階のベランダ、そして花壇回り、一階のベランダも少しずつ片付いています。もちろん、家主さんこだわりの「アルミ缶」についても、まとまったら回収してもらう事になっています。
結構有名なお宅でして、マスコミにも取り上げられたことがあります。
つい最近では、バラエティ番組で芸人が出てくるセットとしても使われていました。
今日は先ほど書いたバラエティ番組の件について、少し書かせていただきます。
このバラエティ番組を私が自分か選択して見ることはないのですが、今回二度目となる放送はリアルタイムで見ることができました。
二度目ということですので、一度目の反響が良かったということなんでしょうか?
セットとして組まれた本物を知っているし、相手の方を知っている。
良く出来てるなぁと感心もしたのですが、まず「ゴミ芸人」という扱い方もなんだかなぁという感じです。
そう呼ばれて「おいしい」と思えるのが、なんだかすごく不思議でした。
「ごみ芸人」と「ごみでない芸人」の差が分からなかったからです。
なので、そのコーナーでの人の扱い方に不快感を持ちました。
・・・で、本日、本人にその話をぶつけると、本人はまだ見ていないと言う事で、ネットで動画を一緒に見ました。
その時に相手が怒りました。
「だよねぇ・・・」と内心思いつつ、ドコに怒ったのか聞いてみると、「セットのゴミが再現されていない」ということなのです。
セットではなく、本当の家はゴミといっても「資源ごみ」がメインです。
アルミ缶などの資源回収が出来るものがなくてはいけないのに、それが全く入っていない。
あのセットを見たら、収集しているのは「資源」だと言っている自分の言葉が全く尊重されていなくて、燃えるごみを「資源」だと言っているかのように見える。
そう言うのです。
あのコーナーのセットとして使われたことよりも、セットとして使うなら、もっと忠実に再現すべきというところに目を付けている。
なんだか、凄いなぁと思ってしまいました。
自分がバカにされているから、あんな風に使って欲しくない。
人権無視だ。
私はそう思って見ていたのですが、ご本人曰く「もちろん、バラエティのセットとして使われるのは心外だ。でも、「資源、資源」と言いながら、セットにあるのは燃えるごみの袋ばかりで、自分の言っている資源ではない。アレをみて自分が「資源」を収集しているのに、「資源」だと言い張ってゴミを収集しているように見えると誤解を招く」と。
誤解を招くというところが気に入らない・・・というのです。
そして、「消火器」の看板がセットに置いてあったのですが、「オレは消火器の本体は持ってるが、看板は持ってない。看板なんて持ってたって意味がない」とも。
自分がバラエティで真似されているのも嫌なことだと思うのに、そのセットで組まれている内容について、正確さに欠けていることが自分が行っている事に対して誤解を招くのを怒っているのです。
片づけなければいけないことは、ご本人は重々承知しています。
だから、ああいう風に放送されてしまう事は、気持ちを損なうだけでなく、周囲の方への誤解を招くことにもなる。
面白いだろう?
視聴率取れるだろう?
誰かを傷つけて、視聴率を取れとでも義務付けているのでしょうか?
全国放送の番組、それもゴールデンタイムと呼ばれる時間帯の番組。
そこでの影響力は、放送各社が知っているはず。
携わる人も知っているはず。
だからこそ、あのセットで、ご本人の真似をするのであれば、「適当にしても面白いと思うだろう」なんて思い上がりは止めて欲しい。
そうでないと、本人の真面目な思いが戯言になってしまうのです。
もちろん、バラエティ番組では個人名や住所は晒されてはいませんが、周辺住民が見たら、すぐに分かります。
そして、バラエティで発信されていることを鵜呑みにした人達が周辺住民へ迷惑をかけることがあるのです。
ご本人にも迷惑をかけることになるだけではないのです。
ゴールデンタイムの全国放送の番組を作るのであれば、その辺はしっかり考慮すべきではないか・・・そんな風に思いました。
思いが行動に移せないことは多々あります。
そんな方に対して、その思いを実行に移すお手伝いをするのも、プロとして大切なことだと考えています。
だからかもしれませんが、本人のポテンシャルを下げるような、傷つけるようなことしか出来ないことが「バラエティ」、「お笑い」だというのなら、正直面白いとは思えません。
本人達が作り上げたものを見せるのが「芸」だというなら、他人の格好で笑いを取るのは「芸」ではなく、相手を小馬鹿にしているだけ。
それをみて楽しいと言うのなら、自分も小馬鹿にされるという事を忘れているだけ。
「面白いね」という気持ちにならないバラエティはバラエティではない気がするのです。
お笑いではないし、プロでもない私がこんなことをいうのは、畑違いだと思いますが、実在する人物を「ネタ」にするのなら、もう少し相手を知ってからにした方がいい。
今日の訪問でそんなことを考えさせられました。
今度は、片づけ風景をアップ出来ればいいと思っています。
それがLOの本来の仕事なので・・・