まるくくらす

日々の暮らしを少しでも気分良く過ごすために考えていることとか・・・

LO(ライフオーガナイザー)的 一緒に仕事をしたい相手とは・・・

会社員と名乗るようになって、もう結構な歳月になります。
自分が会社員と名乗るまで、自営業だった父と母しかお手本がいませんでした。
そのこともあって、残業だとか、サービスだとか、自分たちで決めてスケジュールを組むことが、当たり前だと思っていました。
でも、会社員は少し異なります。
自分主体で動けるのは、ごく限られた人数の人であり、その人たちが表だって会社を動かしているという事になるのだと知ったのは、三つ目の会社で社員になった時でした。

一つ目の新入社員から入った会社は、工場勤務だったこともあり、全てが機械を中心に回っています。
もちろん、輸出先が最優先となるわけですから、輸出先が止まると、工場全ての仕事が止まる・・・といった具合です。
二つ目の会社は、関連会社の営業の言葉で仕事がピタリと止まる、そして営業がGoを出すと、すぐに動かなくてはいけない状況でした。
三つ目の会社になって、初めて社内のごく限られた営業や上役達の言葉で仕事が動き出すという事を目の当たりにしました。
会社員って、正直、面白くないなぁって思ったのはその頃です。

そして、その後に別の会社に入った時に、これまた今までとは異なる経験をしました。

私と数名の社員と社長。

社長自らが社員を引き抜いてくるというベンチャー企業だったので、自分の仕事の売り上げが、給与に、賞与にすぐにコンバートされるという仕組みを知りました。

大きな企業であれば、自ら稼がない課や部もあります。
でも、その会社では自分の能力(売上)が自らの給与に直結するのです。
だから、自分が稼げば自分に戻るという事を知りました。

その時に思っていたことが、他のブログに記載されていて、頷いてしまいました。

どうやら、上司は全てを網羅し過ぎてはいけないらしい。

あぁそうだよねぇ・・・と大きく頷けたのです。
というのも、「考え抜いて試行錯誤を繰り返して成長する」という、社員にとって又とないチャンスを奪ってしまうことになるからだとか。
まぁ、自分で何でも出来る方は、自分がした方が早いからと考える方もいらっしゃいますし、上手く他の人に代わってもらう術を持つ人もいます。

前者よりも、後者の方が絶対に出世しますね。
自分が出来る仕事でも、自分がしなくても誰かが出来る仕事であった方がいいからです。
特に作業の多い 仕事や、手間のかかる仕事は出来るだけほかの人も巻き込む方がいい。
そうすれば、最初は手間が掛かっても、複数で行う事で、作業は軽くなるし、ミスも減る。

だから、私はこう考えます。
上司が部下を潰してしまう・・・ということは、部下が「考え抜いて試行錯誤を繰り返す」という過程を経験出来ないほど、ある意味「良い」環境になってしまうということは、会社が繁栄していくうえで、良いことではない。
だから、上司が全てを網羅し過ぎてはいけない。
 
上司には「社長」も含まれます。
もちろん会社を始める時に、「考える」のは立ちあげた社長本人であり、「忠実に実行」するのが社員というポリシーが揺るがないのであれば、それが社長のポリシーとなり、それに追随する社員がいれば良いわけです。

社長は社員に対し、社員は社長に対し、それ以上も、それ以外も、望まないし、望めない。
 
他人に手間のかかる教育をさせたくないという目先のことだけを追うのであれば、それでもいい。

でも、社長になったら、必ず理解しておくべきことがあります。
それは、自分の「会社」は自分の「人生」と同じスパンではないし、ベクトルも違うのだということです。
 
「自分で考えることのできない会社は伸びない」
 
本来、自分一人で仕事をしていれば、自分の頭で考えるということが大切になります。
ただし、自分以外の誰かと何かを作り出す場合は、自分が考えるというだけでなく、相手も自分で考えるというスタンスが理想だと思います。
自分だけが一生懸命考えていると、気づかない経営者も多くいます。
ソコに気づかせてくれる相手がいない場合もあるし、そんな相手がいても煙たがる場合もある。
自分の会社のことを考えている相手に対し、自分の意見と異なる相手は煙たがるのがプライドだと思うのでしょう。
 
でも、会社を大切に思っている社長であれば、会社のベクトルとスパンを中心に考えます。
社長とは別の視点を持ち、社長が鈍くなる感覚を見てくれる相手がいることで、会社は成り立つわけです。
 
肩書きが付けば、自分が考える範囲がそれだけ広くなるということ。
ただ、範囲は広くなるけれど、その中には自分でなくても考えることが出来ることが増えていくはず。
ソコを上手く振り分けて、自分にしか出来ない判断をするための時間を設けることが出来るのか・・・
そこが、役職の肩書きを持つ人が持つべき間隔ではないかと思うのです。
今までの事に対しては、広く、浅くの視野が必要。
自分しか出来ない事に対しては、狭く、深くの視野が必要。

私は派遣社員となるので、相手に「ちょっと抜けてるトコもあるけど、あの人に任せれば問題ない」と思ってもらえるといいなぁと思っています。
ただし、その時は私自身が相手の仕事範囲をサポート出来るだけの能力を身につけないといけないのだと言う事も忘れずに覚えておきたいものです。